煙草を吸ったことがない、ということを今ここでことわっておきたい気分。


高校生のときの友人である中島くんが「煙草を禁止して、マリファナを合法にすべきだ」という論を唱えていた。おれはある意味、洗脳されていた。が、マリファナはどうやって入手するのかわからなかったので、とにかく煙草は有害だから吸ってはいけないという部分だけを忠実に守っていた。


そのままなんとなく煙草を吸わないまま年月が経って、煙草を吸わない方がカッコイイという価値観の側についた。


今では近くで吸われると不快にも思う。幸いなことに社内は禁煙で助かっているが、飲み会の席などではそうもいかない。「吸っていいですか?」と訊かれると「ええ、かまいませんよ、ぜんぜん」とか返事をする、てめえ服に臭いが付くじゃねえかこのニコチン中毒が! とか言わない。紳士な自分が好きだ。


別に煙草を全廃しろなんて言わない。みんなが煙草を吸わなくなってしまうと、「煙草を吸わない自分が好き」というフィーチャーが機能しなくなってしまうから、今くらいが丁度いい。