「トゥモロー・ワールド」

えらいリアルなアクション映画だな、と思った。
銃撃や、爆発の映像が硬質で、凄くかっこよかった。あと人の死に方がバッチリ。あまりのあっけなさにグッとくる。で、死なれた方のリアクションも、「ああそうだよね、ホントそういうリアクションになるよね」みたいな説得力があった。


ふだん映画を見ていて、登場人物たちに、「なんでそういう行動とらせるかなあ?」って不満に思うことがしばしばあるけど、この映画のなかの人々の行動には、ことごとく、納得がいって、「ああそうだよね、おれもそうすると思うよ」みたいに思って、非常におれとのシンクロ率が高かった。そういう前置きをしておいて言うのもなんだけど、非常にセンスがいい映画だと思いました、ええ。


テロとかどうすんの? このままでいいの?


どうすんの? っつ言われても……。


とりあえず子供と動物はかわいいね。


で、どうすんの?


っつ言われても……。


という現在の空気をリアルに誇張しているところなども良かった。いや、映画の内容と似たようなこと、どこかでは、実際に起きてるんだろう。


歴史ものでもSFでも、そこで起きていることをリアル(残酷に)に描写するということが最近のトレンドなのかな。そういうのは好きだ。というと不謹慎になるのだろうか?


その一方で「犬神家の一族」、「大奥」の予告編を見て、おもしろそーだなあとも思った