バイトの面接

面接に行ってきました。リラクゼーションサロンのアルバイトです。リラクゼーションサロンって、マッサージ店なわけですけど、おれが気取ってると思われるのも嫌なので説明すると、マッサージって言っちゃうと国家資格が必要になっちゃうから、最近増え始めたそれ系の店はリラクゼーションとか言って濁してるわけですね。サロンってのもどうかと思うんですけど、そこの店長が「うちのサロンでは」って、サロンサロン言ってたのでサロンなんでしょう。


サロンっていうとマダムが集ってるイメージがあるんですけど、おれが行ったときお客さんは一人だけでした。うつ伏せになってて良く見えなかったんですけど、ショートカットで頭頂部がハゲてたので、たぶんマダムではないと思います。奥にカーテンで仕切られた小部屋があって、おれはそこに通されて面接を受けました。小太りで、歳はおれと同じくらいの女店長に、型通りの質問をされて型通りの返答をしました。そのあと、
「それじゃあ、ちょっとやってもらいましょうか。」とベッドにおれを誘う店長。
「はあ…。」そういえば、経験者ってことになってたんだ。


経験者ってのはウソではないんですけど、前の店には2ヶ月くらいしか居なかったので素人同然です。でも雇ってもらおうと、ちょっと「出来るんです」っていう口振りをしていたのがアダになったっていうんですか。すごい恥をかいてしまいました。いちおう揉んだんですけど、そのあと延々ダメ出しをされました。採用はだめぽいです。仮に採用されても先行きが不安です。