納豆のことなんですけど、あの発泡スチロールの容器は小さすぎやしないか。毎回、生卵を入れたときにこぼれそうになる。おそるおそるかき混ぜることになる。けっこうな頻度で少しこぼす。今日はこぼさずにかき混ぜることができたが、その出来事はあとに待っていた。


まぜまぜが完了して、容器から直接ズルズルとすすろうかと口を近づけたのだが、口が到着するまえに容器をかたむけてしまった。どろっ、ぼてぼて…。中身の半分くらいが流出した。まあ、しかたがない。反射神経が鈍かったおれがいけないのさ。沈着冷静に、残った半分を食した。ちょとまて、この毛布をどうする。


タツがないので、毛布にくるまっているのだが、この毛布が生卵&納豆まみれになってしまっている。ほっとけない。そう気付いたおれは毛布を洗ってやることにした。初体験である。

洗い・すすぎ

まず大豆はティッシュで取り除いておこう。
そして洗濯機へ。
むりやりにつっこんだが、きつきつだ。これでは回らない。
独り暮らしの小さな洗濯機で毛布は洗えないのか。


おれは、おもむろにバスルームの扉をあけ浴槽に毛布を投げ入れた。
お湯をはって洗剤をいれて、腕をつっこんでぐるぐる回す。
わーい、にんげんせんたっきだー。
ちょっと虚しい。


つぎはすすぎだ。お湯をいったん落としてまた溜めて…。
すごい時間がかかった。
また腕をつっこんでぐるぐる回す。
もういいかなと思ったところで、お湯を落として
最後はシャワーを出しながら自分が中に入って、ふみふみした。


脱水

水をすった毛布は重い。20kgはあっただろうか。
いっしょうけんめいしぼった。
だけど限界というものがある。このままでは干しても乾かない。
焦燥の思いで、ふと、役に立たなかった洗濯機を見る。
脱水だけなら…。
スイッチON。いけた!
遠心分離された水が流れ出ていく音が聴こえる。
この音をこんなに心地よく聴くことになるとは思いもしなかった。


今、もうすっかり乾いた毛布ちゃんにおれは包まっている。もしかしたら洗いのほうも洗濯機でいけたかもしれないと思ったがまあいい。ひさしぶりに充実した1日だった。