おれなんか「げんしけん」で鬱になったぜ・・・

時をかける少女」、「耳をすませば」で鬱になったという話が聞かれます。


自分には無縁だった輝きすぎな青春とか見てらんないって、わかりますけど、30代も中盤になると中学、高校時代なんてもう、昔すぎてどうでもよくなりますわ。内容も完全に無縁すぎてファンタジーとして楽しみますわ。


ところでこないだ、初めて「げんしけん」のアニメを見たんですけど、鬱になりました。タイトルはよく目にしていたけど漫画も読んだことなかったし、あんまり知らなかったんですけど、「げんしけん」は大学のオタク系サークルの話じゃないですか。リアルだわ。おれがすこし通っていた大学にもいました、あんなかんじな人たち。


げんしけん」の主人公はオタクサークルに居場所を見つけ、オタクライフをエンジョイしていくんですけど。おれは当時そのサークルなんてところに足を踏み入れる勇気すらもなかったんですよ。それで、あいつらキモイ、おれはあんなのと違うって思うことにした。だけど、内心はうらやましかったんだ、趣味の合う仲間たちが楽しそうにつるんでいるが。


だけどおれはオタクともまともに会話ができないほどのコミュニケーション不全でした。作品についての論評とか無理、萎縮してしまう。そんなわけで、おれはオタクの中にも居場所を見つけれなくて、けっきょく大学に行きつづけることができなかった。だから大学での楽しそうな情景には、未だにコンプレックスを感じてしまいます。はじめから大学なんて行かなかったなら、そんなに鬱にならなかったんでしょうけど。「げんしけん」はちょっとリアルすぎてホントに鬱になる。