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この前行ってきた忘年会の話なんですけど、メンバーは同年代くらいの人が男女含めて5人。そのなかでおれは、わりと、おまけ的な感じでいて、よくあるパターンなんですけど、他の人たち同士は個人的に、例えば2人でご飯食べたりすることがあったり、メールとか頻繁にしてたりして仲がいいみたいなんですけど、おれはそういうのない。まったくない。ただ、そのメンバーがいるところに、たまたま居合わせてた感じ。だだなんとなく、「浅野くんだけ誘わないのも悪いし」的な感じ。
それでも嫌われてはいないだろうなあ、誘ってくれたんだし。で、おれも断るの悪いしなんて思って。あと、実はそのメンバーの中のユンソナ似の女の人が、ちょっとタイプだったりしたこともあって、行くことにしたんです。
店は高級なところで、コース料理にワインとかそんな感じで、すごく夜景がきれい。運良く、ユンソナ似の隣に座ることができてね。終始和やかな感じ。高級な店だけどみんな気取ったりしないで、メニュー読めなくて笑ったり。それで、女の人って、笑ったりするとき、となりの人の腕とかを触ったり叩いたりするでしょ。あれをやられてね。おれはすごくいい気分だったですよ。やっぱり来てよかったなあと。
そのあとちょっと別の店で軽く飲んで終電で帰ったんですけど、ちょうどユンソナ似とおれだけ降りる駅が同じだったんですよ。じゃあねって、みんなと分かれて、男と女が1つのホームに降り立ったわけです。
その瞬間
「じゃあまた! 浅野くん」
スタコラサッサッサーという音がね、聴こえましたよ。
普通、改札出るとこまで、一緒にいかね?
あわよくば、ファミレスでお茶でもしね?
そんなに2人っきりになりたくないんかと。
寒かったですねえ。この冬一番の冷え込みでしたねえ。まあ、そんなんばっかりですよ。
今日も忘年会あるけど、ぜったい何も期待しないぜ。