免許のこと過去の出来事など2

かれこれ7、8年前の出来事です。男女4人(当時のバイト仲間であるタクヤとその彼女E子、ハルコ、おれ、というメンバー)で遊園地にあそびに行ったことがありました。おれの運転です。ほんとうに、ほんとうにそんなことがあったんですよ、過去には。あのころが人生の絶頂だったのでしょうか…、まあいいや。事故はその帰りに起こりました。


タクヤとE子をおろした後、ハルコを家まで送ろうすると、


ハルコ 「わたし、まだ帰りたくない。」


えー!? そんなこと言われても、まったくどうしていいかわからんです。よく話を聞くと家に帰っても誰もいないので、さみしいとのこと。


おれ 「そ、そ、それじゃあ、も、も、もう少しドライブしようか。」
ハルコ 「やったー!」

なんつって走りだしたんですけど、ほどなくしてスー、スーという寝息が聞こえてきました。それはその、遊びつかれて眠ってしまった天使っていうんですか?おれは天使を見たですよ、そのとき。で、次の瞬間、ドーン、ガシャという音と、かるい衝撃。


これは夢だ。夢にきまっている。頭が真っ白になって…。


おれは、すいません、すいません、とあやまりつづけている。場面が変わってイスに座っている。正面におまわりさんが座っている。おれはまた、すいません、すいません、とあやまっている。


それからだいぶ時間がたったあと、ハルコの家に到着して、もうその時間には両親が帰っていて、またおれはすいません、すいません、とあやまりました。一生のなかで一番あやまった日だったと思います。天国から地獄へ突っこんで落ちたような日でもありました。その後も事後処理的なことで胃が痛たい日が続き、クルマの運転が大嫌いになりました。