最近は若いお母さんに目がいく


4才くらいの男の子がすべって転んでいた。いっしょにいた母親は落ち着いていて、子どもが自力で立ち上がるのを見届けてから言った。「こうくん。じょうずに、ころんだねぇ」


おれはそれを聞いて感動した。そんなほめ方があるのかと。4才児といえど人前ですってんころりんしたらハズカシイ気持ちがある。男の子だったらなおさらだ。そんなときにもし、母親に抱き起こされたり、「馬鹿、気をつけなさい」とか言われたら傷つく。グレるかもしれない。しかし、この母親は、子どもに自分で起き上がらせることによって自立心をそだて、転び方をほめることによって自尊心を高めようとしているのだ。しかも美人だったー。