なんだか物悲しい週末だった。理由は金曜日にあった飲み会だったんじゃないかと思う。


会社主催の比較的大きな集まりだった。主婦のパートさんが多くて、60人くらいいた。おれが着いたテーブルには最近入ったばかりの社員が4人座っていたんだけど、例によって会話がはずまない。別におれだけのせいじゃないとは思うんだけど、自分が嫌になる。いちおう話題をふってくれる人がひとりいて、ポツポツと会話はあるのだけど、その人が席を立つと、おれらのテーブルだけ無音になる。だれかミュートを解除してくれ。勇気をだして隣の人にどうでもいい質問をしてみたものの、発音が悪くて3回くらい聞き返されて、ぐだぐだになった。そんな2時間の拷問に耐えたあと、よせばいいのに2次会へ。さそわれると、それがたとえ社交辞令であっても嫌といえないのと、心底行きたくなかったかというとよくわからなくて、さみしかったんだと思う。


ところが2次会場への移動がまた拷問だった。微妙に田舎なので徒歩20分かかった。だいたい歩きながら話す場合は自然に3人くらいずつに分かれるものだと思うんだけど、おれはどのグループにも入れなかったので、独りでもくもくと歩いた。そんな奴は本当におれ1人だ。おれ以外にも人付き合いが苦手な人というのはいるけど、そういう人は最初から出席しないか、1次会で帰る。


2次会はカラオケだった。しゃべる必要がないので、すこし気が楽になった。ところがそれでも別の拷問がまっていた。いい感じに出来上がったおばちゃんたちが踊りだした。おれも、むりやり前にひっぱりだされて踊らされた。踊れません。あと曲調に関係なくなんでもチークにもちこまないでください。


比較的若い(とっても30代の)パートさんが入れた「EZ DO DANCE」のイントロが流れたとき、ダンシングドールがあらわれた。日本人離れしたスタイルとキレのいい動き。ジャネットだった。ジャネットは日本人の旦那さんをもつ東南アジア系のパートさんだ。


やばい惚れた。